アメリカ人のいい加減さに怒る日本人
「もうアメリカの人たちってどうしてこんなにいい加減なの!?」と怒っている日本人はアメリカには結構多い。
- カスタマーサービスから折り返し連絡すると言われても、折り返しの電話が一切かかってこない
- 役所に手続きに行ったら、閉館まであと3時間はあるのに、「今日はもうできないから」と追い返された
- スーパーでレジ前に長蛇の列があるのに、レジ打ちがちんたら雑談をしている
など、日本人の感覚だと、イラッとすることがこちらでは日常茶飯事だ。日本は全体的に「きちんとした」人が多いので、私も渡米当初はそういう「いい加減さ」にイラッとし、ストレスを感じることが多かった。
海外で楽しく生活するために大事なこと
が、上述したようなことはアメリカで普通におこることで、相手が大勢なのでそういった環境そのものを変えることは不可能だ。そして、そういう細かなギャップに怒り、戸惑い、理解に苦しみ、ストレスをためると楽しい生活を送ることができない、というのは海外生活の現実だ。周りの考え方を変えることができないのだが、自分の中の常識を一回リセットして、自分の考え方を変えるしか方法はない。すんなりとできることではないが、相手との違いを理解し、それに興味を持ち、受け入れる懐の深さを持つことが、楽しく海外で生活する上ではとても大事だ。
環境とのギャップから自分の強みを自覚する
- やると言ったことをきちんとやる
- 時間や納期を守る
- 遅れそうな場合は連絡をする
これらのことは日本では結構当たり前のことだが、アメリカでは日本ほどは徹底されていない(もちろん、この辺りのことをちゃんとできる人もいる)。これは、仕事をする上では実はプラスに働くことが多い。「やると言ったことは期限以内にきちんとやり、遅れそうな場合は連絡をする」ということを普通の感覚ですれば、自分にとっては当たり前のことであっても「あいつはきちんとした奴で、仕事が本当にやりやすい」と信頼をえることができる。自分の常識からして「いい加減」な周囲に腹をたてるのではなく、そういうことを自分の長所ととらえ、他の人の”ゆるさ”に寛容性を持つことが、ストレス少なく、仕事も生活も楽しむ秘訣だと思う。
多様性を受け入れ、懐を深くする
海外で生活をすると自分の常識が通じないことがままある。それを戸惑いや怒りの対象としてではなく、多様性の発露と解釈し、興味と好奇心と寛容性をもって接することがとても大事だ。正直、今でも血管がぷちっと切れそうなことはあるが、以前よりも多様性に対処し、それを懐深く受け止めることができるようになったのは間違いない。日々の生活を通して、より多様な価値観を理解できるようになったことは、海外移住でえた一つの財産だ。
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